≪雪の残るふるさと上山での演奏会を終えて≫07.03.2011

約3週間の日本滞在も嵐のように過ぎ去り、先日パリに戻ってきました。お陰様で2月27日に行われた上山市エコーホールでの演奏会を無事終えることができホッとしています。まだまだ寒さの残る中、心配されていた天候も当日は快晴!お陰で気持ちも晴れやかにホールへと出発しました。エコーホールでのリサイタルは一昨年夏以来でした。前回の事も鮮明に覚えていた為、もうあれから2年経ったのかと色々思い出しながらステージ上でリハーサルをしていました。今回プログラムを考える際に「音楽を幅広く楽しんで頂けるように」と思い、バロックから近現代と様々な時代の曲を選択し、また今回はピアノソロに加え、室内楽で以前から共演しているチェリストの中木健二さんをお迎えして、ピアノとチェロのデュオも取り入れさせて頂きました。ピアノ曲もそうですが、チェロの曲にも素晴らしい作品が沢山ありますよね。その中の一つでいつか演奏してみたいと思っていたラフマニノフのピアノとチェロのためのソナタ。(特に3楽章が弾きたかった!)最高に美しいハーモニーは郷愁にかられる雪景色を思わせ、最終楽章では春の兆しを感じさせる高揚感たっぷりで華やかに終わる超大作です。雪国山形での2月末の演奏会とお話を頂いた時にこの季節にもぴったりではないかと、プログラムの最後に選びました。曲は素晴らしいですが!ピアノパート・・ラフマニノフの手の大きさを物語る音域の広さ、そして超絶技巧に苦労しました(^^;) 私の手は小さい方ではないですが、それでも「手がもっと大きかったら・・・」と何度思った事か。

リハーサルでは、調律師の方に入念にピアノとチェロの位置を確認して頂きました。場所によってホール内に響く音が全然違うのですよね。ピアノをステージ前方に持ってきてみたり中央にずらしていただいたり、チェロの中木さんも色んな場所で弾いてみて響きの良いところ、ピアノとのバランスがより良い位置を何度もチェックしました。結果、前半ソロの位置と後半デュオの時のピアノの位置を変えて演奏しました。1~2cmのわずかな差で音色までもが変わるのですごい事です。

いざ本番!ホールに入った瞬間、フワ~っとしたとても和やかな空気を感じそれに助けられて幸せな気持ちで演奏できました。何度舞台に上がってもとても緊張しますし、同じ状態での本番というのは二度となく一回一回が違います。どんな状態でもその時の音楽を楽しみ、聴いてくださる方々とその時間を共有できれば嬉しく思います。そしてまたこの機会に学んだことを次に生かし、より良い音楽を目指しさらに精進してまいりたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。

ポスター・チラシやプログラム制作から始まり、本番直前まで本当に多くの方々の支えとご協力のお陰で一つの演奏会が成り立ちます。この度「国際ソロプチミストかみのやま10周年記念事業」の貴重な機会を頂きまして、当日までお世話になりました会員の皆様、そしてコンサートに携わった全ての方々に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

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