≪音楽のひと時♪≫31.01.2012

ヨーロッパにも寒波到来し、この辺りではまだ雪は降ってないもののとてつもなく冷たい風が肌に突き刺さるようです。日本も大雪に見舞われているようで、雪には慣れているはずの地元の家族や友人達が大変そうなので、どれほどなんだろうと心配しています。
 さて、先日演奏会でパリに行ってきました。地下鉄サン・ラザール近くにあるEspace Georges Bernanosというホールでのコンサートでした。”pause musicale “(〝音楽のひと時”〝憩いの音楽” )と題されているこのコンサートは、毎週金曜日に開催され、ソロ・室内楽を問わず様々なスタイルのコンサートが行われているようです。以前も2~3度出演させて頂いた事があるのですが、このホールのピアノには一つ心配事がありまして、、それは「椅子」なんです。椅子の高さが調節出来ないというので前回もとても高い位置から鍵盤を見下ろす状態で弾いたり、その前は他の部屋から持ってきた低いパイプ椅子で、お尻の下に何か敷いて弾いてみようかと試行錯誤してみるもその低い状態でなんとか弾いたとか・・もう一つあった椅子はぐらぐら揺れる状態だとか・・・とにかく演奏する上で最も大事な姿勢を決める椅子の選択肢が無いというのに毎回悩まされていたのです。こちらでは珍しい事ではなくこのように椅子に恵まれなかったり、極寒の中弾かなければならなかったり、風が吹いている中、雨が降ってくるのを心配しながら野外で弾いたり。。状況は様々。でもどんな場所でも本番となったら、なんのその!と言ったお顔で弾かなければいけないんですよね^^;とにかく、今回のホールでの問題は椅子。ということで、3日前から自宅の椅子をあえてとても高くした状態で練習をしていました。やはり変なところに力が入ってしまったり、集中しずらかったりしていたので、ちょっと憂鬱な状態で当日会場入りしました。オーガナイズされている方が急遽いらっしゃれなくなり、変わりの方と連絡がつかず結局30~40分外で待ち「リハーサル時間がない~!」とようやくホールを開けて頂きダッシュでピアノに向かうと、「あれ?!椅子が変わってる!」そう!椅子が調節出来るものになっていたのです。不思議なものでこれだけで変な焦りと無駄な心配が消え、気持ちが一気にポジティブに。
 その会場は200~300席位でしょうか? 舞台と客席がとても近く、皆さまの反応が演奏しているこちらまでひしひしと伝わってきました。「次はショパンのワルツじゃない?」とか、「次はドビューシーね♪」とか、演奏直後に「ん~♪」という声が聞こえてきたり。お客さんとの距離が近いことで舞台と客席間の壁がとれて、反応が手に取るようにわかり、皆さんと音楽を通しその一時を共有しているような感覚になれます。(逆にすごく緊張するという場合もありますが、、)曲間や演奏後にそのようなちょっとした会話が聞こえてくると、とても嬉しい!(前回ドイツでの本番の時、トルコ行進曲付きソナタを演奏中、最前列の方がノリノリで足でリズムを取りながら聴いてくださっていたのですが、そのテンポが私の演奏とずれている上にそれが終始視界に入ってしまい困った;;;という事もあったり^^;)コンサートというのは色々な事が起こるので面白いですよね。
 このコンサートのタイトルそのもの、音楽が大好きでいつもこの金曜日のコンサートを楽しみにしているのだろう沢山のお客様方にその空気を作って頂き、色々とありましたがとても良い経験・勉強になり、何より幸せな時間でした。また次に向けて頑張ります!明日はシューマンピアノ四重奏の初合わせ♪

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