≪秋にはブラームス≫18.10.2012

今ボルドーのオーケストラはブラームスシ-ズン。
シンフォニー全4曲に加えて、ピアノコンチェルト1・2番、さらにヴァイオリンとチェロのためのコンチェルトと、先週からブラームスの世界にどっぷり浸っています。
 そのダブル・コンチェルトのチェリストにマリー=エリザベス・ヘッカー(Marie-Elisabeth Hecker)が訪れるというので、この日を待ちわびていました。
彼女の演奏を初めて聴いたのは、パリで行われた前々回のロストロポーヴィッチ・コンクールでした。レヴェルも高く優勝候補と期待される出場者もいた中、一次予選、二次予選と進むうち「とんでもない若い女の子がいる!」と瞬く間に話題となっていった彼女。 そして、いざ本選。彼女を含む全6名がショスタコヴィッチのチェロ・コンチェルトを演奏しました。
会場はシャトレ劇場。審査員の中にはロストロポーヴィッチご本人もおられ、超満員の聴衆が待つ舞台へ出てきたのは、黒のシンプルなドレスに素足にフラットのサンダル姿の女の子。その素朴なスタイルに意表を突かれ、会場中の注目が一気に彼女に注がれました。演奏が始まると、彼女の集中力そしてとてつもなく太い芯の通った深い音楽に引き込まれ、息する間もなく終始聴き入ったのを今でも覚えています。
 今回のブラームスのダブル・コンチェルトでも、ヴァイオリストのイザベル・ファウスト(Isabelle Faust)と息の合った、誠実で力強く、そして全てのフレーズが語りとなって繋がれた深い音楽で、後半のシンフォニー第2番と共に心に残る素晴らしい演奏会でした。

 今日のシンフォニー第4番と合唱付きの作品・アルトラプソディというプログラムで、シリーズ最後の締めくくりです。
秋も深まり、日に日に冬に近づいているこの頃。ブラームスの音楽が一層身にしみる季節、今夜も楽しんできます♪

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